2022.04.08

朝からきのうの運動量のツケを払わされている。全身筋肉痛だ。朝からプロテインと、口直しの唐揚げを食べて、その後朝食に大判焼き。

無印で買ったテーブルはかなりよくて、捗った。新刊の営業メールを各所に送り、新しく来た注文の梱包を手配する(奥さんにお願いする)。そのままいくつかの連絡をやりとりしつつ、合間に原稿整理の終わった『雑談・オブ・ザ・デッド』の組版を完了させる。すでにマスターは整備してあるから早いものだ。調子づいて表紙データも2パターン作ってRyotaさんに相談のメッセージを入れる。すぐにお返事をいただけて、入稿の手続きまで仮に進めた。格好いいものができると思う。新潮クレスト・ブックスみたいなやつが。猛然とはこのことだ。

お昼にモスバーガーに行って、席でクリックポストの宛名を貼る。かき揚げのやつとチリドッグを食べる。懐かしい味。なぜかこれらがお気に入りだった。食後に投函する。暑いくらいで、アイスの実を買ってぱくつきながら帰る。

実物ができるとまた注文や問い合わせをぽつぽつといただける。ありがたい。奥さんは昨日の怒涛の梱包作業がきっかけなのだろう。腰の付け根のあたりが痛み、ついに背中全体に痛みが走った。これは、やばい、と夕方から鍼灸に向かい、それを見送った僕は電池が切れたように眠ってしまった。

今日はかなり充実していたというか、やりたいことを全部やれた日なのだけれど、こうして書き出してみるといつもよりあっけない日記になっている。日記というのは実感として充実した日ほど空疎になる。日記が充実する日というのは多くの時間を退屈していて、そこで想起される散漫な思考をだらだら書き留めておくような日で、今日みたいに根を詰めて作業をする日はそもそも記録としてはあっさりするし、いろんなことがある旅行なんかは叙事に偏りすぎて実はつまらない。日記としては僕が悶々とつまらない思いをしていた方が面白いのだ。そういう意味では面白いものを書くためにはなにかしらの欠乏感や不満があったほうがいいというのはある程度ほんとうではあろう。しかし、僕は日記のために生きているわけではないので日記がつまらなくなれば僕が面白おかしく生きていけるというのであればそのほうがずっといい。ややこしいのは、今の僕が面白おかしく過ごせている理由の大きな部分に僕の日記があるということだ。

『雑談・オブ・ザ・デッド』を作っていて楽しいのは、『会社員の哲学』につづいてまた日記ではない作品を出せることの嬉しさだ。この調子でどんどん作品を作っていきたいと思う。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。