おしゃれして午後からお出かけ。渋谷西武のトップスでケーキを食べる。西武の婦人服売り場をひやかしながらぬくぬく過ごす。
『ケイコ 目を澄ませて』。今度は奥さんと一緒に。二回目だとへんにハラハラせずにショットに集中できるのと、今度の上映は字幕がついていないから、「鉛筆で書く音」や「遠くの工事の音」などの文字によって前景化する音の背後で鳴っているほかの音にまで意識を拡散するようにして聴けたのがよかった。前回と寸分違わずおなじところで泣いてしまう。会長と並んで鏡の前でシャドーをするところと、松ちゃんとのコンビネーションを見ている林と練習生がステップを踏むところ。なによりリングのロープ越しに舞う埃の輝き。
しみじみと感想をこぼしながら陽の落ちた渋谷を歩いていく。奥さんは必要がないところでニコニコしない態度に共感を寄せていた。はたからみるとこんなに怖い顔なのかとわかったの、とも。奥さんの身長は岸井ゆきのと同じくらい、あるいはもっと小さいくらい。愛想笑いはできない。
CHEESE STAND でディナー。白黴チーズのスフォルマート、スフォルマートはなんかふわふわしたプリンみたいなやつで、蜂蜜とナッツが散らされている。白やなぎと林檎のモスタルダの江戸前ハーブサラダ、モスタルダはマスタード漬けではちみつ大根みたいな味。サングリアのクリスタルジェルとトマトのブッラータカプレーゼ、巾着状のフレッシュチーズの中にクリームと細かく刻まれたチーズが入っている、トマトも甘くてチーズやクリームの瑞々しさも相まってケーキみたい。ホール東京セミハードチーズで仕上げるカチョエぺぺパスタ、至高。鶏肉とスモークカチョカヴァッロのインボルティーニ、焼きミニトマト、ほうれん草のバターソテー、きのこクリーム、インボルティーニはなんか巻いてあるやつ、茸が芳しくて、まさに菌類の饗宴。リコッタチーズのクレームダンジュ、リオレベリーソース、チーズケーキ。大満足で、ジャムやお菓子をお土産に買って帰る。チーズの定期便もあるらしく、チーズが定期的に届く生活はいいな、と思う。
すてきな一日だった。帰りの電車ではおのおの南米へと潜っていく。たいへん。
