2023.03.19

奥さんと出かけて、買い物のあとは気になっていた居酒屋でお昼がてら飲んだ。お通しは胡瓜。鰹のたたき、カブの炭火焼き、千寿ねぎの麹キムチ、盛岡冷麺、焼き飯。ビールからの日本酒。九平次はワイングラスでサーブされて、これだけで随分おいしく感じる。香りが高く華やかなお酒はグラスで飲むのがいちばんなのだ。ふたりともごきげんに酔っ払い、移動してお気に入りの豆花屋さんへ。〆の豆花というのは流行って然るべきだと思われた。非常にしっくりくる。その後カラオケにも行ったが、酔っ払っていると集中力がないのでうまく歌えないし、眠くなってしまう。お酒を入れてカラオケに行くというのはよくわからないな。うとうとしていたら解散の時間で、奥さんをイベント会場まで見送り、僕は電車で赤坂に向かった。ハリー・ポッター一色だった。集合時間まで余裕があるのでそのへんでコーヒーでも飲んでようと考えていたのだが日曜の赤坂は夜が早いようでどこも閉まっていて難儀した。けっきょく角のセブンでコーヒーを啜っていた。裏口から双子のライオン堂に入り、わかしょ文庫さんと竹田さんにあいさつ。ほどなく宮崎智之さんも入ってきて、今度のイベントの打ち合わせ。その後おひとりずつと録音。今回は喋っている人を見守る人がその場にいるというのが新鮮だった。話している時からすでに具体的な聞き手がいるという状況はやはり僕はなんだか好きで、人前でどんどん喋りたい。録音を終えてからもたらたらお喋りしていて、楽しい時間だった。宮崎さんは小林秀雄のものまねがうまい。僕は公園の録音などで聴ける小林秀雄のちゃきちゃきした落語のような語り口が好きだ。よく喋ってくたびれたのか、電車の中で猛烈な眠気に襲われる。なんとかお風呂に入って、日記もこうして書いている。日付のうえでは月曜日。さいきんは月曜日は憂鬱でありつつ楽しみで、ジャンプを購読しているからだ。きょうは『正反対な君と僕』の更新もある。今週もとびきり素敵でした。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。