奥さんを見送って在宅で労働。お昼は単行本になった『氷の城壁』を買いに本屋へ。もちろん『正反対な君と僕』と一緒に買う。『氷の城壁』はほんとうに嬉しい! ドトールで早速ぱらぱら捲る。縦スクロールの漫画を紙のフォーマットに再構成するというのは、想像するだけで面倒くさそうだった。一冊に12話前後の収録。120話弱で完結だったから全十巻くらいだろうか。そうかそんな長編だったのか。そりゃ一気読みが一日がかりになるわけだ。これを落ち着いて紙で読めるというのはとても楽しみだ。完結まで寝かしておこうか迷う。そのままドトールでポメラを広げてアルバム一枚分ガッと集中して書く。『Ayé Òrun』。このあたりから書いていて楽しくなくなったんだよなあという地点にまで遡り、4000字くらい書いていたのを思い切って3000字くらい捨てて書き直した。今回は流れに乗れて新たに4000字書けた。作業をするにはまず散らかった机を片付けるのが大事で、書いたものを勿体ながって残しておくと文字列が濁るのでばっさりやるのが正解。そしてそういう蛮勇をふるうには家の外で作業したほうが思い切りがつくような気がする。
日記でない構築的な文章をコンスタントにそこそこの品質を保ったままに書き続けるためにはいまのようにセンスと気分だけで書くのではなく、体調や余裕のあるなしに左右されない技術を身につけておくべきだなという思いからこの数ヶ月は意識的に本の読み方やものの書き方を組み立て直していて、そんなときに頼まれて書くものがいくらか舞い込むものだからなかなかに苦労している。呼吸の仕方を意識するととたんに息苦しくなってしまうみたいなもので、ずいぶんぎこちない。しかしだからといって前までの方法論なしに感覚だけでやってのけるのに戻ってしまうのもよくなくて、これはレシピ本を見ながら忠実に工程を踏むという段階を経ておかないと結果的に料理の幅が著しく狭いまま同じような構成の味ばかりが食卓に並んでつまらないという事態にどこかで陥るだろう。加齢によって勢いで押し切れるような状況がどんどん少なくなっていくのはわかりきっているのだから、多少時間や手間がかかっても安定して成果物を用意できるようになっておきたい。例えばタイピングもいまは両手の人差し指と右手の中指しか使わない謎の打ち方になっているから──それでも自分としては充分なほど速いは速いのだが、たぶん全指を駆使する正規の打ち方を覚えておいた方がいいのかもしれないこととか……
夕食は昨晩から下味をつけておいた鶏むねを蒸籠で蒸して胡麻だれと大葉で食べる。トマトと卵の炒め物もかなりいい感じにできたと思う。根を詰めてものを書くとき、すこしずつ各場所を移動するというのは大事かもしれない。きょうはドトール、自室、リビング、ベッドで書いた。ようやく全体を吐き出すことができて、あとは剪定していく。ベッドで書いていたら腰を痛めた気がする。愚か。
お風呂から出ると白石晃士監督の『コワすぎ!』の新作が公開されるとのニュースが! 特報映像のロケ地がまんま『カメラを止めるな!』なのはあえてと考えていいのだろうか。
