2023.07.10

この三年ほどは日記は寝る前の日課で、歯磨きや薬のようなものだから、眠たいときはいい加減になるし、疲れていたら億劫だ。もっと一日のなかで思いついた側からなんでも書いておくようでないと夜にしんどい思いをすることになる。

あれこれと用事を終わらせていく。済ませてしまえばそれはそれで寂しい。楽しく読んで書くことしかできない。苦行のような読書や執筆というのは、イメージとしてはわかる気もするがどうにもできる気がしない。楽なことばかりでどうにかなっていきたい。

きょうはなんとなくぺしゃぺしゃな気分で、でも帰宅すると春菊のチヂミが美味しかったのでもちなおした。刻んだパクチーが載っけられたレバーもおいしかった。電車のなかでは本があまり進まず、FGO で確実に何かが進んでいるという手応えだけを錯覚した。作業はいい。とりあえず進捗するから。塔イベという、久しぶりの作業ゲーの極地は僕と相性が良すぎて、とにかくずっと遊んでしまうから危険だった。

葡萄を食べる。どんどん食べる。それからハイラルへ行く。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。