2023.08.24

ほぼ一日中ベッドの上で本を読んでいた。岩波の『日本近代文学評論選【昭和編】』から芥川竜之介、中村光夫、福田恆存、吉田健一あたりをざっと読み、休憩に『狂骨の夢』を挟み、尼ヶ崎彬『日本のレトリック』を読み、息抜きに『狂骨の夢』を入れて、見田宗介の対談集『超高層のバベル』を読み終えて、〆に『狂骨の夢』を楽しむ。そんなふうにして日が暮れて、豚肉のあまりでピカタもどきをつくり、白菜とベーコンとしめじのトマトスープ、フライドポテトをこさえる。料理中はアニメの『墓場鬼太郎』を流しておいた。食後、図書館の返却ポストに何冊か投げ込むために奥さんと夜の散歩。僕は奥さんとぶらぶら歩くだけでうきうきと楽しい気分になる。たらふく本を読んで、好きな人と散歩して、最高だな。図書館からすこし遠回りして、ふだん行かないスーパーを見物に行くと面白くってじっくり見る。ポテチやヨーグルトの品揃えが妙に充実している。僕が朝食に食べる用にチョコチップスティックを買うことにして、奥さんはヤクルトと栗らくがんを欲しがった。アイスももちろん。パルムの安納芋のやつにした。帰宅してお風呂が沸くのを待ちながら栗らくがんでお茶して、お風呂の後はパルム。栗に芋、気分だけは秋めいて、しかし残暑は十月まで続くそうだ。やんなっちゃうから可愛い半袖もうちょっと増やしてもいいかもな、半ズボンは、さすがにいいか、そんなことを考える。

今週から寝る前は『豆腐小僧双六道中』を奥さんに読み聞かせている。半年くらいで読み終えるだろうか。こうすれば一緒に読める。とても音読に適した本だ。昨晩は若旦那とお玉ちゃんの睦言を元気いっぱい読んだ。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。