惰眠を貪るつもりが荷物の受け取りで案外はやくから縦になってしまえた。なのできょうは全部やるぞと意気込んで、図書館にも行ったし、漢方も買ったし、原稿も書いたし、打ち合わせも盛り上がった。でも本当はきょうはじっくりと原稿にだけ向き合いたかったから、余計なことばかり忙しくしてなんだかしょんぼりしてしまった。もっと充実した一日にするつもりだったのに、あちこち散らかってばかりで満足がない。忙しなくするなんて休日の風上にも置けない。つまらない気持ちでベッドの上で元気よく駄々をこねてわあわあ騒いだらすこし気が晴れて、原稿を読み易いようにレイアウトしてみて何度か読み直してあちこち磨いていく。手を入れたら入れただけよくなるところが日記とは違う。句読点の場所やらをミリ単位で修正していくような、仕上げの工程のあるなしこそが肝腎で、あとはそこまで変わらぬようにも思えてくる。きょうは京極夏彦を読んでいない。これが今日一日のなにもできていないという気分の原因のような気もして、風呂上がりに慌てて少し読むと満たされてきて、すっかり習慣となっている。読み終えてしまうのが寂しいというか、またしばらく困った気持ちになりそうな予感があるからゆっくり読みたいが、がつがつ読まなければ物足りないのだから仕方がない。きょうは原稿を沢山書いたので日記はやる気ありません。ぺろっと書いて済ます。
