勝手に文学フリマ後夜祭と称して本屋lighthouse の軒先で本を並べて遊ぶ日。奥さんは途中で分かれて県立美術館にテオ・ヤンセンを見に行く。夕方ごろ合流の見込み。僕はぼへぼへして電車を逃して数分遅刻。関口さんに挨拶して、文化系トークラジオLife ブースの皆さんにお声がけしつつささっと設営。ライブありポエトリーリーディングありの盛りだくさんの内容で、店外までギターの音が響くたび人が集まってきてすっかりお祭り気分だった。今回僕ははじめの声がけだけで、あとは流れに身を任せていたらどんどん楽しいことになっていって、こうやって発起だけしてすぐに手を離れてあとは気楽に楽しんでいればいいというのはいい身分だ。たくさんの人にお会いできて、ぽかぽか陽気で雲ひとつなくて、軒先で二回目の演奏に耳を傾けているとすこんと日が暮れる。たい焼きもおいしかったし、奥さんがお土産に買ってきてくれたガレットもおいしかった。打ち上げの沖縄料理もおいしくて、ビールを一杯だけ飲んで、ああ、お祭りのあとって感じだ、とじんわり喜びがやってきて、にこにこしていた。頭はあまり働いていなくて、ただ静かににこにこしていた。だいたい一日そうだった。
帰宅すると洗濯と録音をして、お風呂で『正反対な君と僕』の最新話を読んでわはー、と破顔する。今日はずっと木偶の坊みたいに笑っているだけのいい日だった。眠たくてたまらない。