2024.06.22

これから半月はこれを読むことはなくなると思うと気分が軽くなるところもあって、どんどん本を段ボールに詰める。ほとんどすべて詰めてしまうと、今度は読みたい本がすぐに取り出せないのが苦痛になりそうな予感がある。しばらくは電子で我慢したいところだけれど、どうだろうか。スケジュール的にはもうすこし引っ張ってもよかったのだが、さっさとやってしまうことで本読む余地を削り、脳内の余白をすこしでも広げたかった。ダンボールが増えると部屋は狭くなり、あまりいい考えではなかったかも知れないと思われる。棚ってすごいな。こんな量が収まっていたのか。いまのところ三〇箱弱だろうか。多いのか少ないのかわからなくなる。

夕食の後、散歩と買い物。この季節は暗くなってから出歩くのが気持ちいい。いつだか奥さんがお土産に買ってきてくれた『ゆるキャン△』の謎解きキットで遊んで処分してしまおうとうきうき準備していたら、ストーリーはスマホで見る仕掛けで、アクセスしたら昨年いっぱいでサービスが終了していた。しょげ。往生際悪く、ふたりで紙のキットだけを見つめながら、解答用紙だけを手掛かりに問題を推測するようにして遊ぶ。クロスワードやパズル、紙を組み立てるギミックなど、それなりに楽しめた。おそらくいちばんの大業であろう影絵の仕組みに感心し、まあいいかとおしまいにする。サービスが長く提供できないのなら、紙だけでも遊べるような救済策を用意しておいてくれたらいいのにな。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。