朝はおいしいハムをクリームチーズと一緒に黒パンに挟んで食べる。お風呂にゆっくり入り、残り湯で洗濯を回す。猫が所望するので椅子として膝を提供し、洗濯物を干して、刺身を漬けておいてから、近所の公園に出掛けてバドミントンをする。はじめのうちはコントロールがみそっかすでそもそも相手の方向に飛ばないし、方向があっていても届かない。これはお互いまず自主練からだな、と解散し、お互いシャトルとラケットを扱う。奥さんはリフティングみたいなことをしていて、僕は木の幹めがけて狙い通りの軌道を描くような試行錯誤を繰り返した。練習の仕方にも性格が出る。それから合流すると、相手の打ち上げたものをもう一回打ち上げられるようにはなっている。おお、と繰り返しやってみて、ラリーが三往復続いたところでやんややんやと喝采し、よしとした。これで勘弁してやろう。なんか脚もぷるぷるしてるし、ということで帰る。たぶん時間にしてみれば十五分程度の運動。それでもなんだか上達もしたし、かるく汗ばむ程度に体も温まる。楽しかった。お腹が鳴った。
家で仕込んでおいた魚の漬けを丼にしてばくばく食べる。プロレスをちょっと見て、録音して、時間の使い方について話す。配信準備をしながら、おのおの一時解散。僕は次の本のためのメールを返し、エッセイを一本書き、落ち着いたところでSAPPORO POSSE の『HYPERTEXT』を読み始める。おもしろ。猫がねだるので——書き物をしている間もずーっと邪魔してきていた——じゃらす。かれはおそらくこちらが止めなければ永遠に遊び続けるだろう。お顔をよくよく眺めてみると、美形だ。かわいらしくもある。精悍とも言える。とにかく顔がいい。冷静に公平さを保ちながら見てみても、うちの猫はかわいい。順調に目が曇っている。
二人で閉店間際のスーパーに出かけて、安くない野菜や、安くなった魚を買う。どらやきも買って、おやつにする。二人でキッチンに立つ。作り置きの小鯵の南蛮漬けを仕込みつつ、鰤しゃぶの準備。なんだかんだで夕飯の食べ始めは二十二時になっていて、笑っちゃう。鰤しゃぶはとてもおいしい。鯵もいい感じ。ホタルイカも食べちゃう。ごきげん。人間がだらだらしているから、猫はホモサピが帰り道がわからなくなっているんじゃないかと心配になり、こっちだよ、ここにいるよ、としきりに鳴いて教えてくれる。去勢済みの雄というのはこうも声が高いのか。鳴き方に変化をつけてくるから面白い。よく通る声でにゃー、とやったあと、それでも反応がないとすこし苛立ったようにニャアっ、とこぶしをきかせて凄んでくる。その声も高い。
