2025.02.01

朝、猫を遊ばせつつの読書は引き続き最前線。

面白い。国家神道形成史の影にある、土着の信仰のしぶとさ。切り捨てられる側でありつつ、ちゃっかり裏面に残存し続ける気配がある。

『山羊の睾丸を移植した男』はあまりに面白くて三日ほどで読み終えてしまったから、最前線に立つか、カントを読むかしかない。もう一冊足そうか。サイモン・クリッチリー『ボウイ』をつまみ読みしているから、これをメインに持ってくるか。

きょうは集中して作業するぞと決意していて、万難を排してがっつり書いて、読み直して、レイアウトして、読み直して、書き直して、並べ直して、読み直して、としていく。本文についてはだいたいよしとする。今日ゼロから書いた分については読めた気がしないから、寝かしてまた再読する必要がある。なんとか三月に間に合わせることができそうな気がしてきた。けっきょく書き下ろしは少ないとも言えるし、日記を素材として再構成するほうがまっさらな状態から書くより格段に面倒、とも言えた。本を作っているあいだは、なんだかんだで骨が折れるし、だるいし、疲れる。でも楽しいし、元気にもなる。わざわざ疲れることをしないと元気にならない部分があるというのは人体の不条理だ。

昨晩階段から落ちて、右の足を突き指というか捻挫というか、とりあえず痛い感じにしたのだけれど、きょうは一日中けっこう痛くて困った。歩くのがかなり億劫になっている。見た目はどうにもなっていなかったのだけれど、夜になると赤くなっていた。明日は歩けるだろうか。

くたびれて、息抜きに映画を見る。『宇宙人の画家』。前半はなかなかよかったけれど、後半になってぜんぜんダメになった。総じてつまらなかったけれど、横山茂雄が映るたび愉快な気持ちになったし、構図はけっこういいのがあって、まあいいかなという感じ。ちょうどよく脳を休められた感じがする。

きょうはほとんど一日くっついていたから、僕はもう足りているのだろう。猫は奥さんが帰ってくると、そちらに構って欲しそうだった。ずっといるほうではなく、いまはいないほうに興味を持つのは、あまりよくないよ。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。