2021.03.15(2-p.16)

昼前まで布団から出られず、ようやく起き出したと思えば腹減ったなあなどと駅前の焼肉屋にがっつり食べに出掛けた。お腹いっぱいでマスクの内側がにんにく臭い。友人たちと前夜から飲んで誰かの家に転がり込んでそのまま翌日も一二限ふけてラーメン食べにいく。そんな感じをなんとなく思い出すような気だるさで、昨日の方が強風だったのに花粉は今日のほうが酷い。いろんな汁が出た。

満腹で花粉で朦朧として、二時間くらい昼寝してしまう。それからお風呂を沸かしながら太陽の向こう側目指してリングフィット。VIO脱毛の知見を着実に得ていく。だらだらお風呂に入りつつ、『日常的実践のポイエティーク』、きょうは3章まで。帯にも引かれている「なんとかやっていく」っていいキーワードだなあと思う。初読の時はあんまり引っ掛からなかった言葉だから、帯の効果というのはすごい。タイムラインを眺めていると、僕がはしゃぐことで五人くらい買ってくれたんじゃないかと自分の影響力を勘違いしそうになる。

お風呂上がりにいいチョコレートを楽しむ時間。そののち夜は刺身が食べたいと意見が一致して、二食連続で外食。二〇時までということはラストオーダーはもっと早いわけで、優柔不断に厳しい世情だ。外に出れば暗くなる前の決断を迫られる。

この時間にもう眠い。わかしょ文庫さんとのポッドキャストがめちゃくちゃな回数再生されないかな、と思っている。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。