2025.04.20

寝坊したのに朝マック。年々、味のおもちゃっぽさが増している気がする。あるいは加齢で受け付けなくなっている。それを確かめにいくわけでもないが、極たまに食べたくなる。毎回もうこれが最後かなと思う。スーパーで買い物してから帰宅。きょうは家でゆっくりする日。

録音でモテモテ人生について話すのだときのう酔っ払いながら話していて、そのときもずいぶん盛り上がった。録音も、途中でやっぱり酔っ払った勢いで話していた時の方が面白かったかも、と言いつつ、なんだかんだで二時間越えの長大さで、それも僕がお腹が空いて集中力を切らしたから終わっただけで、まだまだいくらでも話していられそうだった。モテモテ人生、鉱脈かもしれない。奥さんとたっぷりおしゃべりができると満足がある。ポモドーロで昼食をとるのが十五時とか。ジェフ・コブの退団試合を見てふたりで泣く。ジェフ・コブは、後楽園で生で見てあっという間に好きになった選手だった。さびしい。

結婚記念日を区切りとして一年毎につくっていたアルバムは、二三年分を作りそびれたままでいて、きょうとうとう写真の選定に着手。ふたりであんなこともあった、と振り返りつつなんとか目標値まで削る。二四年のものにも着手したけれど、スライドショーで外観しようと思ったら時間ばかりかかって進捗はゼロで、失敗した。とにかく一年放置したプロジェクトを進めたというだけでも大きな前進。この調子で完成させてしまいたい。文フリに向けて何かを作るというのは、どうなったのだろうか。たぶん今月中に目処をつけないとどうにもならない。

夜はグラタンの予定だったのが、アルバムをつくっていたらおいしそうな肴と酒を楽しむ様子に感化されて飲みに出てしまう。店内でかかっている懐メロをフックに当時の文化受容のありかたや、今でも聴ける音楽、聴けるようになった音楽、無理になった音楽の検討をする。きょうはほんとうに、際限なくおしゃべりしていられる。ずっと話していられると、この人のことが大好きだなという思いが募る。一晩中やり続けるとかより、一日中しゃべり続けられる方が圧倒的にすてきだ。

10年メモは4Bで書くと決めた。小学生の頃の感覚で、2Bは公的な書き味で、4Bは趣味の風合いがある。鉛筆の匂いって好きだったな、と思い出す。あのころは筆圧が強すぎてすぐに折れていたし、小指側の側面がいちいち真っ黒になっていた。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。