調子が悪い。ルドンがずっと膝におり、励まされる。うりうり撫でくる。猫は温かい。どうにもしんどく、昼寝のためにルドンをどかしてベッドに倒れこむと、すぐさま添い寝しについてくるのでかわいい。なにもしないでいると一日はあっという間に過ぎる。虚しい気持ちになるが、書き出そうと思えば『ウォッチメン』も見たし、夕食に肉団子スープと白和えもつくったし、奥さんに脚を揉んでもらったりとやっていなくはないのだけれど、本を読んでいないと充実感がない。というか、文字から触発され文字を書くという形でないと、充実していると感じられない。文字による充足さえあれば時間はたっぷりと内容を含んでゆったりしているのだけれど、そうでないとどうしてもさらさらと零れ落ちていってしまうような気がする。
