2021.09.11(2-p.150)

台湾の方にできている台風の影響かどうかは知らないけれど気圧の感じも急に上がる温度も湿気もしんどくて、なにより朝からドーナッツ二つ、昼にトンカツを食べたことによる胃もたれもあって一日ずっと具合が悪い。えずきそうでえずかないみたいな感覚がずっとあって、喉に痛みとも痒みとも違う、なんだか妙な違和感がある。頭も重くてしゃっきりしない。そもそもあまり眠れていない、二度寝しようかと思ったがやることもあるしと朝風呂でごまかした、そのうえでドーナッツなんか食べるからいけない。天気と油、だめ。今日は映画秘宝がロメロの死後緊急出版した『ジョージ・A・ロメロ 偉大なるゾンビ映画の創造者』を読んで、あとは、あとは、とにかくずっと不定愁訴に苦しんでいた。先日録音したポイエティークRADIO の配信準備を午前中に済ませると、こんな日は楽天モバイルも不調みたいでhulu の『クリープショー』が途中でプッツリ切れてそれ以降接続もされなくなった。外出中の奥さんとのSlack もLINE も不通で、明らかに障害だったが電波のマークはしっかり四本立っていて、Twitterだけは不思議と繋がった。画像や動画は見えないようで、灰色の四角や丸だけが表示される。奥さんが帰ってきてDNS の障害がどうとかでVPN のアプリを落とせば解消すると言う。なんとかアプリのダウンロードだけWi-Fiをアレして、するとしっかり元に戻った。FGO の更新に間に合ってよかったなあと僕は思う。なんとなくお皿を洗いながら知久寿暁を聴いていたら「電車かもしれない」を経由してやっぱり読みたくなって近藤聡乃『いつものはなし』を読み出す、奥付を見ると2008年。高校生の頃地元のヴィレッジヴァンガードで買った──名古屋は発祥の地らしく倉庫の居抜きの格好いいお店はあの頃はまだ沢山あった──のを思い出す。そのままあの頃のサブカル臭さを嗅ぎたくなってウィスット・ポンニミット『everybodyeverything』も読む。タムくんはSAKEROCK のMV のアニメーションが良かったな、というところで僕はほとんど止まっていて、次はくるりの蟹まで飛ぶ。なんだか懐かしいことを思い出すようで今晩は同居人は中華を作ってくれて、その味に僕は九龍街というレストランのことを思い出した。これも今はない川崎のウェアハウスみたいな格好いい装飾で、ネオンや簡体字の看板が宙吊りにされてたりとにかくわくわくする空間だった。たしかブッフェスタイルで美味しい中華が好きなだけ好きなように食べられた、子供心にあれはとても好きだった。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。