昨晩は結局何時ごろ寝付けたのだろうか。あんまり寝た気がしないまま四度寝くらいして昼前に起きたがまだ寝たかった。青木さんは今日は名古屋から出勤らしい。体の弱さを軸に何度もお話ししているが、実はかなりのバイタリティだし働き者だ。僕にはできない、いや、そう言いつつ僕もやりたいことややれることがあればやってしまいそうな気もする。それで定期的に倒れることになる。
遅めの朝ごはんは母が昨晩から仕込んでいてくれたフレンチトースト。入れ替わりのように父の昼ごはんが始まり、仕事へと出かける父を見送る。僕はなんだかぼんやりしていて、特にどこかに出かける気にもならない。シャキッとするためにお風呂にお湯をためて長めに浸かる。それでも眠くて眠くて仕方なくて、疲れが取れないなあ、なんでだろ、昨晩のトークで張り切り過ぎたかな、などと思っていた。青木さんの元気を見習いたい、と思いつつソファに寝そべり、ハーゲンダッツを食べ、母にSNLのデヴィッド・バーンを見せてあげたりした。夕方には諦めて早めに帰ることに。とはいえ帰宅すればいい時間だ。車中ではデヴィッド・バーンの新旧聴き比べ。名駅の改札で何度も手を振る。黒田さんにも青木さんにもお願いして、きのうの写真を送ってもらう。嬉しい。思い出を大事に生きていきたい。もっと自分でも写真を撮っていきたい。
眠すぎて新幹線では本が読めない。かといってマスクでは寝られない。夏イベの周回の合間に天気予報を見る。この眠気と頭痛、これ台風だな。台風は週末にかけて東海道新幹線とほぼ同じ軌道を描いてこっちにやってくるらしい。Dos Monos のメンバーが『Larderello』の解題をするポッドキャストを聴き始める。四曲目くらいで家に着く。台風だとすると奥さんもそこまで元気はないはずだ。だから熱烈な出迎えは期待しない。奥さんはまだ仕事中だった。ただいま、お仕事終わるまで寝室で横になってるね。奥さんはさっさと仕事を終えてやってきた。思ったよりも元気そうだね。あなたが帰って来たからね。元は具合悪かったの。そりゃこの天気だし。僕もだいぶ体調ゲボかった。そうは見えないけど。あなたと会えたからね。二人はお互い一人でいるときの具合の悪さは本当なのだが相手の顔を見ると元気になってしまって具合の悪かったことが自分でも疑わしくなることがよくある。こうやって久しぶり──とはいえ一日だ──の再会で、台風も来ているとなれば復調の振れ幅より一層際立つ。僕たちはいまとても体調が悪いし、お互いの顔を見て元気になってしまったが、とはいえしばらくするとまた体調の悪さがぶり返すだろう。ぶり返す前に眠れたらよかったのだが、結局寝そびれてこうして日記を書いている。隣で奥さんは明日以降の気圧の予想図を眺めて、怖い、と言いながら急降下するグラフを見せてくれる。それを見て二人は、オゲェ、と呻いた。