午前中は浴槽に張ったお湯に塩を入れて半身だけ浸かりながら本を読んでいた。
修理に出していた靴を受け取りついでに、豆花を買って帰ることにした。お店の近くの蕎麦屋で、うどんみたいな肉南蛮蕎麦を食べた。豆花屋は一人で回していて、ウーバーの人が待っていて、店内の二組はまだオーダーも取れておらず、たいへんそうだった。なんとなく大盛りにしてしまって、これは多かった。帰宅後すぐと、夕方と、二人とも二回に分けて食べる。洗面所で髪を刈る。うまくできたと思う。
ここまででも、ずいぶん充実した休日なのだけど、なんだか心は凪いでいた。日記としてもどうにも重たい。これだけ書くのに難儀した。書き出してからここまでで、奥さんが『BABA IS YOU』のステージを五つほどこなしている。
今日の話に戻ろう。髪を刈って、それから『小林さんちのメイドラゴンS』を八話くらいから観ていく、最終回まで、何かが琴線に触れてしまったらしくずっと泣いていた。何度も、わあ、と思わず声が出る瞬間があった。誰かが誰かを大切に思うこと、ぜんぶが尊い。弱っているのだろう。とうとう終わってしまった。最終回の再生を終えて、しんとした寝室で、しばらく顔をベチョベチョにして泣いていて、途中からなんで泣いているのかわからなくなって、というか、そもそも最初からなんで泣いていたのだかわからない。子供の頃、泣いている途中で母親から、そろそろなんで泣いてるかわかんなくなってきたでしょ、と指摘されて、図星だったがムキになってそのまま泣き続けるようなことが何度もあったことを思い出す。今も、たぶんただ泣きたかったのだろう。しかし子供の頃はあんなに自在に出た涙がすっかりコントロールできないものになっていて、こうして不意に事故のようにやってくるからびっくりする。
脱水気味でげっそりしていると、退勤間際の奥さんに心配される。今日は『おいしいものでできている』に出てきたストイックな麻婆豆腐を作ってみたいらしく、手伝う。一味唐辛子がなかったのでカイエンペッパーで作ると激辛で、汗が噴き出す。襟足を刈り上げたばかりだから、首元の汗が揮発してすっかり冷たくなってしまった。
