『県警対組織暴力』を観る。完璧な映画だった。ものすごい巧い。贅沢。昭和の終わりが舞台の『孤狼の血』ではガミさんはヤクザを駒として飼い殺しにしていた。戦後まもなくの混迷の記憶が生々しい久能はヤクザに共感している。これはむしろカタギの側の変化で、戦後のごたつきのなかでは必要悪であった暗がりが、近代化の明るさの中でどんどん狭められていく。そのなかでの変化だ。『県警対組織暴力』はカタギのヤクザへの共感が薄れ、治安への潔癖な要求が高まっていく、そうした過渡期の映画であり、だからカメラは梅宮辰夫を最後まで憎々しく描きつつも、決着はあそこに行き着くのだ。
お昼はモスバーガー。すごく久しぶりな気がする。とてもおいしい。モスバーガーというのは子供の頃はグルメバーガーだったし、今でもじゅうぶんグルメバーガーだ。高価でおいしいやつ。
三度目の接種はあっけなく終わり、滞在時間は15分の様子見も含めて20分くらいだったはずだ。今のところ何事もなく、偽薬なのだと思う。
なんだかぼんやりしているうちに一日が終わってしまいそうだ。