『ルーダンの憑依』を読んでいる。びっくりするほど読みやすくて面白い。文章もフランス語を感じる込み入った感じがあまりなくすっきり読みやすい。歴史家セルトーはこんな仕事もするのか、と思うが、まだ中盤なので終盤にきていきなり調子が変わったりするかもしれない。そうなったら愉快だ。
今日は出かけるつもりだったのだけど家の中でもずいぶん調子よく読めたのでそのまま家にいた。来週くらいに出る新刊の告知のためにフリーペーパーを作成する。毎回思うが、こういう衝動だけで書き飛ばせる文章は無限に書いていられる。
本を読んで文字を書いて、それで一日が終わる。昨晩からずっと舌先が痺れるというほどではないのだけれどなんとなく新鮮な山椒を食べた後の感じ、だからやっぱり痺れているのか、そういう感覚があって、つねに唾液がふんだんに出ている気がするが、これは舌先を気にしてよく動かしてしまうからかもしれない。いろいろと検討してみたが、コーヒー豆があやしい。今日は二杯飲んだ。
明日から新年度だ。憂鬱だ。この時期はいつも自分は一体なにをやっているんだろうという気分になる。むなしい。春、それはろくでもない。
奥さんは「刀剣乱舞無双」を遊びながら「刀剣乱舞」で周回している。僕は『氷菓』を観ながら日記を書いている。マルチタスクなふたり。