四月一日はいつも雨。晴れている記憶がない。てきとうに服着て出てきたら寒くて困ってしまった。
新年度は嫌いだ。年上の人にタメ口に近い形で話すことが平気な人間になってしまったというかそれはもともとそうだ。15を超えたら人間は見た目で歳がわからない。15より下は幼すぎてみんな同じに見える。つまり人間のことはなにもわからない。なにも。僕にわかることなど何一つない。わからないということさえわからない。いや、わからないということさえわからないことさえわかっていないのかもしれない。ひらがなばかり続いて読みづらいかもしれないし、そうでないかもしれない。もうなあんにもわかりたくない。もういやだよーだ。特に何があったわけでもない。とにかく寒暖差がいやだ。ぜんぶが嫌だ。そう春だから。そう、今が春だから。ぜーんぶ嫌になる春だから。そんな春には結婚記念日も好きな人の誕生日もある。だからかろうじていいものでもありうる。でもそれがなければこの季節はずーっと嫌になっちゃうものだったろう。いやになっちゃう時期にたまたまいいこともある。それはそうだろう。いいものも悪いものもまぜこぜだ。一点の曇りもない喜びも、どこにも間抜けなところのない悲しみもない。すべては中途半端な形で現前する。
季節の変わり目は気が狂うよ。ほら、見て。これが春におかしくなった人間の姿だよ。ほらほら、なんなんだろうねまったく。なんなんだろうねまったく!地団駄を踏みたい気分だよ!地団駄をさ!地の、団子になった駄を!地面に、こんがらがって転がされた、粗末で出鱈目なアレをさ!こうして、こうだ!こう、こうだ!ああもう!
