2022.05.26

2022.05.26

四時くらいに目が覚めてしまって、七時ちかくまで起きていた。スマートウォッチの睡眠スコアは31点。笑えた。ようやく眠気がやってきて、起きると十一時。寝た気はあんまりしないが、スコアは50点まで上がった。

円盤に乗る場に向かう電車内でSUNNY BOY BOOKS の高橋さんの文章を読んで、しみじみよくて、ドネーションブックを購入した。これはこちらの裁量で倍額とか払えるみたいな仕組みにならないのだろうか。もっとお金を払いたい。今年中に沖縄に行けるかな。はやくお店に行ってみたいな、と思う。そういうお店が各所にあるのは、いいことだ。希望とまで言うと大袈裟かも知れないけれど、楽しみな用事が各地に点在しているのは、単純にうきうきしてくる。

きょうはフリーペーパー「場」の受け取りのためにアトリエに滞在。住所がふわふわしているのでちゃんと届くか心配。スピーカーでケンドリック・ラマー、tofubeats、OMSB 、ハリー・スタイルズそれぞれの新譜をかけながら、踊って待つ。100均ラベルシートとプリンタとカッター台を駆使してポイエティークRADIO のステッカーを量産する。ヤマトはちゃんと見つけてくれて、段ボール四箱、A3二つ折りで五千部が納品される。これでようやく今回の文フリの品物が全部揃った。ほっとして、ソファで少し気を失った。このフリーペーパーは、文フリをはじめ、円盤に乗る派の公演や、そのほかの劇場のチラシの束に折り込まれたり、寄稿してくださったおぐセンターやコ本で配ってもらう予定。ご縁のある書店にも置いてもらえるといいな。順次お願いの連絡を入れていこう。疲れたし、もう帰ろうかと持っていると、下駄くんから急に連絡が入る。フリーペーパーを今日中に折り込み代行業者に送りたいとのこと。まじかよ。集荷の手配はしてもらうことにして、とりあえず腹ごなしがてらおぐセンターで今日も水餃子。ほっとする。森下さんにお礼を伝えて、できたてほやほやのフリーペーパーをお渡しする。さっそく真剣な顔で読み出してくださって嬉しい。どのくらいの頻度で出していくんですか? と訊いてくださったのだが、先のことはまったく考えていない。今回の制作は初の編集という立場での参加で、各所にものすごく迷惑と心配をかけてしまったので、半年に一回とか年イチとかのペースで、ゆっくり丁寧に作っていきたいと思う。

再びの待ち時間に今月末締め切りの「H.A.Bノ冊子」原稿を仕上げて、送付。これで今日したかったことはぜんぶできた。寝不足で体調は万全ではないが、それでも決めたことをやり遂げられたことでまた一つ自分への信頼が深まった感じがあって嬉しい。折り込み分の千二百部を段ボールにまとめて、集荷の人に託す。財布に現金が1700円しかなくて、送料が1610円だったのでひやひやした。あとからやってきた下駄くんにすぐに立て替え分の精算をしてもらう。この歳になっても財布の中のやりくりは数百円単位で綱渡りしてるの、なんなんだろうな、と思う。情けなくはないのは、おろせばあるからなのだが、べつに口座も空だったころも情けないと思ったことはなかった気がする。

下駄くんと完成を喜んで、なりゆきでBUoYでの円盤に乗る派の稽古をちょっと見学をさせてもらう。自主練が主だったのだけど、さっきまで頼りなかった下駄くんが稽古場でははきはきと場をとりまとめていて頼もしく見えるのが面白い。人はいる場所や任された行いとの相性でこんなにも変わる。久しぶりに見る稽古はやっぱりたくさんの豊かさがあって、真剣になにかを作り出そうとしている人たちの姿は眺めているだけでいろんなものを受け取るな、と思う。夕食の時間だったので、カゲヤマさんが演出の提案出しをする時間の途中で退散。なんかよくわからないまましれっと稽古場にいて、とくに挨拶もできないタイミングでそっといなくなる、という動きは僕はたいへん愉快で、こういうのもっとしたいな、と思う。しかし見学される側からしたら得体の知れないよくわからないやつが隅っこでじっとしていて、何も提示せずに帰っていくわけで、あの場で下駄くん以外僕のふるまいを納得していた人がいただろうか。

眠いからもう日記は一行でいいか、と思っていたはずなのに、興奮しているのだろう。ふつうに書いてしまった。ちゃんとたっぷり寝て元気回復したら、いや、週末の文フリが終わって落ち着いてからかな。この日記に創作っぽさを付与する試みを再開したいと考えている。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。