昨晩の日記を書き終えてから部屋をひっくり返して、学生時代に出た映画の円盤を掘り出して見た。2011年制作とのことだった。記憶していたより僕はちゃんとやっていたが、この五、六年くらいを経てようやく自分の肉体を発見した僕から見ると幽霊みたいに不自然な体さばきで、しかしこのころの僕はカメラの前でなくともこうだった。奥さんともども衝撃を受けたのは内容や演技それ自体ではなく、とにかく僕の肌がきれいで顔が可愛らしい! 真剣にひげ脱毛を検討しようと思うくらいに、つるんとした肌理の顔はいいものだった。けっきょく二人とも寝付けないで、四時くらいまで起きていた。2.5次元俳優はもっとホラー映画に出るべき、という妄想話で盛り上がり、あやうく夜を明かすところだった格好だ。
何とか起き出して、図書館に。借りてすぐにマイページで延長申請をするのだが、今日借りたものは返却予定日が12月で、そうかあ、と思う。さっそく『90年代サブカルの呪い』を読んで、ぼんやりとしか知らない世界の話でありつつ、確かに自分の生まれ育った社会の空気でもあるような気がして、面白かった。90年代は九歳までの時期だから、僕にとっては高校生くらいになってから振り返るもので、だいたいは松尾スズキ経由での遭遇だったと思う。『本人』とか。
ビールを飲みたいな、と思う時、ビールのイメージを欲望していて、実際のビールは飲むとすぐにぼーっとしてしまう。ほんとうは美味しいとも感じていない可能性すらある。本物を飲む時でさえ、僕はイメージを味わっている。体質的にも小瓶一本で十分過ぎるほどなのだと分かっているはずなのに、懲りずにビールを欲してしまう。ビールとおつまみで二時間くらい豊かに過ごせる気がしてしまう。そんなこと、できたためしがないのに。『宅飲みシェアハウス』という短編ドラマを見ながら、案の定ビールが飲みたくなってきた。缶詰とかでぱぱっとおつまみを作るのは好きだ。
