2023.02.02

きょうはなんにもできなかったのに不思議とごきげんだった。

退勤後に奥さんと飲みに出かける。紹興酒のハイボール、ポテサラ、汁なし坦々麺、チャーシュー。かつて好きだったお店は、暖房が効き過ぎていて、なにより接客が気持ちよかったお兄さんが大学卒業と同時に辞めてしまってからどこかよそよそしい感じがあって、さらに味付けがすこし濃いめに変わった気もする。このお店との蜜月は終わってしまったのかも、とすこし切ない。それでもあっさり切り替えて、別のお店に行くのだろう。二軒目ではクラフトビール。かき揚げとアイス。僕はぺろんぺろんに酔っ払い、奥さんはグロッキー。気圧だろうか。みるみるつらそうで、僕がほわほわにこにこしているあいだに顔色がゾンビみたいになっていって気がついた時には手遅れだった。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。