きのうは髪も切って、さっぱりした。今回二回目の美容院で、前回上手だったのでお願いした。眼鏡を外すと何にも見えないので、いつも鏡をぼんやり眺めながら、なんも見えないな、と考えている。視界が心許ないとしゃべろうという気持ちが萎えるようで、だいたい黙っている。なにか話題を振られれば話すが、相手の表情も測れないからずいぶんやりにくい。あらゆる遊びを、でも、と面倒くさがるような発言がつまらなく感じたが、よくよく聞くと生まれたばかりの子供の育児でたいへんらしく、そりゃあらゆるお出かけが億劫にもなるね、と思うが、どうやら子供との距離をうまく掴めていないらしく、だいぶ負担がパートナーの側にあるらしいような雰囲気も察知して、いろいろ難しいな、という気持ち。こういう場で楽しく話が弾むイメージが湧かない。今度は怪談でも聞いてみるか。僕は接客を受けるときほど、なぜだか僕が頑張ってこの場を楽しいものにしなくちゃいけない、みたいな義務感を抱きがちで、難儀なものだと思う。屈託なく、楽しませてもらおうじゃないの、みたいな態度をとれる人って一体どうなってるんだろう。カットはやっぱり上手だったが、すこしサイドを切りすぎたかもしれない。どうにも広がりがちだ。
ふるさと納税で得たおいしい柑橘の盛り合わせを奥さんが分けてくれる。瑞々しいはっさくみたいな甘平、レモンみたいな風味の黄金柑。どちらもとても美味しい。多くの果物は定められた土地でしか栽培できないらしく、閉鎖的な行政による保護のもと、幾度も品種改良が重ねられているらしい。正式名称は何号、というようにナンバリングされており、ナンバードたちはおいしいと認められた精鋭たちなのだ。どうにもSFアクション漫画じみた世界観を想像してしまう。
僕がへろへろ作ったのを奥さんが格好よく作り直してくれたプレゼンテーションをもとにメルマガを準備。だいぶ張り切って、告知というより基調講演みたくなった。来週のゾンビにかこつけた談話会の準備はこれでおおむね完了。選書に『ハイチの栄光と苦難』を入れたつもりでいたが、忘れてしまっていたらしい。しまったことだった。きょうはあまり本が読める感じでもなく、だらだらとアニメを流していたり、FGO のバレンタインイベントを粛々と進めたりして過ごしていた。なんだかあっというまに夜だった。
