連日の日記本の郵送手配や搬入によって二の腕が太くなった。いつものいい加減な筋トレのあとの取ってつけたような力こぶではなく、実用的そうな感じだ。二の腕だけでなく、肩から背中にかけても大きくなっている。僕はこれを日記筋と名付けた。日記筋は日記本の運搬に適した筋肉。
楽しかった週末の余韻に浸りながらのんびり、というわけにもいかず、ふまじめに労働をしたり、イベントの後に殺到した注文の対応をしたり、梱包資材の買い足しに出かけたり、間に合った分の発送のために日記筋を駆使して郵便局まで行ったりと忙しなさは相変わらず。『会社員の哲学』の提案メールを旧版でお世話になった各店にお送りしたり、洗濯をしたり、在庫管理のスプレッドシートを凝視したり。
「わかしょさんの書籍紹介を聞きながら柿内さんが手元で本を整理してる。手つきがB2Bで次にかける曲を選ぶDJみたいだな。」
https://twitter.com/a_pickyeater/status/1645296664721362945?s=20
「語りがめちゃくちゃ達者だ。時代が違えばラジオスターになってるのは間違いない。」
https://twitter.com/a_pickyeater/status/1645307709816987649?s=20
随筆かいぼう教室の感想で過分な褒め言葉をいただいてにやけていた。ラジオスターになれるって。そう言うと奥さんはテレビがラジオスターを殺す歌を口ずさんでみせる。
ずいぶんと陽が長くなった。奥さんの花粉症がぶり返してつらそう。脳味噌が鼻からぜんぶ出る、そうぼやきながら鬼気迫る様子で梱包作業を進めるのであまりの迫力に声もかけられない。ひまさえあれば「随筆かいぼう教室」や「日記祭」で各種ブログやSNS を検索してまわってしまうのだが、ひまはあんまりなく、メールに追われていた。気がついたら外はすっかり暗くなっていた。
こうやって慌ただしいのはいいな、と思う。お祭りのあとは寂しいから。楽しく濃密だった週末のあとは忙しいくらいの方がちょうどいいのだ。ゆっくり休んでしまったら、しんみり噛み締めて過ぎてしまう。ちょっと特別な日の煌めきに名残惜しさを感じながらも、日々のなかに溶かし込むようにしてなんでもない一日の積み重ねの中に置いておくほうがずっと長く楽しめるような気もしている。
