きょうも午前中に郵便局に『会社員の哲学』を預ける。お昼はツナと玉ねぎのオイルパスタ。塩味は醤油で調整する。昨晩の要件定義にのっとって奥さんがスプレッドシートを改修してくれる。嫌で仕方がないというほどではないけれど、毎回なんとなく不便だったり気持ちが悪かった部分がすっきりして、だいぶ嬉しい。このくらいだったら、と我慢したりやり過ごしたりすることで削られていくものというのは案外おおきくて、そういう細かい調整こそが心をヘルシーに保ってくれたりするのだとわかる。ありがとう。あまりうまく眠れなかったのでお昼寝をたっぷりする。夕方にはクリックポストの投函にもう一度出る。夕食は好物の鶏のトマト煮。なんだか今日は今日を持て余すような感覚があって、いつまで経っても一日が終わっていかない。こういう時間の空隙に本を読めばいいのだけど、今日はどうにも読めず、Kindleの実話怪談をスナック感覚でつまむ程度。インターネットを回遊し、なんだかみんなたくさん本を読んでいてすごいな、と思う。なんだかもうずいぶん長いあいだ本を読めていない気がする。随筆かいぼう教室に向けて集中的に読んでいた反動だろうか、何を読みたいんだか自分の中で軸が定まらない感じがあってどうにも締まらない。それがいまのぼんやりした退屈さに通じている気がする。自分で本を作って売る段階ではよくこうなって、いろんな本屋に出かけるからどんどん本を買って、買うばかりで読まなくなる。これはこれで悪くはなくて、今後読むものに困らない。いまはシマリスが頬袋いっぱいに溜め込んだ木の実をほうぼうに隠しておく時期で、いつかちゃんと読みたくなる。その時にどこになんの本をしまっておいたんだかわからなくなってしまうのも、人間としては楽しい。ココア飲むけど飲む? 同じようにつまらなそうに転がっていた奥さんに声をかけると、予想外に華やいだ笑顔が返ってくる。わたしにぽっかりと空いていた穴、それはココアの形をしていたみたい。そうまで言うので嬉しくなって二人分のココアを作って一緒に飲んだ。ちょっと贅沢に濃くつくりすぎたので、半分くらい飲んだあとに牛乳を足した。さいきんは足汗がすごくて靴下から生乾き臭がする。