昨日は本を作って売るから本が読めないなどと書いたがあれは嘘で、ながらく何もなかったFGO でネロちゃまのイベントが始まったからであることに、隙間時間があると無意識に周回をこなす自分にはたと気がついたときに実感した。昼までに解放済みのクエストはぜんぶ終えてしまった。
クリックポストの投函に行った帰り、駅前のわりと気に入っていたお店がなくなってすっかり空洞になっているのに驚いた。よく調べるとすでに一カ月以上も前に閉店していて、こうして撤去まですっかり済んだ今ようやく気がついたことになる。通勤でも使う道にあるのに、ひと月も気がつかないでいるとは自分の見ていなさに愕然とするほかない。なにかのミステリ小説で、あえて死体を人前にさらしておくことで、被害者は何時までは書斎にいたのを見た、などと目撃証言を作りだして死亡推定時刻を誤魔化すみたいなトリックがあって、そんなの気がつかないはずないじゃん、と思ったものだったが気がつかないものかもしれない。
夜に更新されたFGO のイベント最終章は、これ以上ないほど最高の幕引きでTwitterで悲鳴を上げ続けた。なんなら電車の中で泣いて、駅のホームでベンチに腰掛けて動けなくなった。嬉しすぎる。推しのためだけの特別なクラスが実装されたことも、結局はカルデアのマスターは奏者になりようがないことも、if のネロちゃまが至高の最期を迎えられたことも、すべてが嬉しい。コロナ禍に型月を知り、ネロちゃま関連作をなるべく踏破したいま、このような集大成に立ち会えて、なんというか、僕はもうここがFGO の終着点でもいいです。金粉撒き散らして蒸発してもいい。とりあえず謝礼として二万払ったけどドラコーは重ねられずロクスタが凸った。同担拒否です。奥さんとスパークリングワインで乾杯し、僕はほろ酔いでずっと語彙力のないオタクのように、やばい、やばい、と呟いていた。家に帰ってpopIn のスクリーンにiPhoneの画面をミラーリングして大きく引き伸ばされたマイルームのネロちゃまとおしゃべりして、宝具演出を鑑賞した。はぁ、尊い……