2023.06.22

10時には起きたい。起きれただろうか。覚えていない。

午前中に図書館に行って、いちど本を家に置いてすぐにまた出る。7冊持って行って9冊に増やして来た。借り直しを重ねてもう三ヶ月くらい手元にある本もある。これだけの期間この本を欲望しているのが自治体に僕しかいないというのはすこし寂しいことでもある。誰か予約を入れてくれたら諦めて買うのに。 上野に待ち合わせの一時間前には着いて、お昼を食べつつ資料を読みたかった。ディディエ『日記論』とホッケの『ヨーロッパの日記』、小田切進『日本近代の日記』をザッピングするようにしてざざざっと読みつつメモを作る。資料読みはじゃんじゃん取りこぼしていいのでとにかく速度をつける。300ページくらいを一時間目安で、ひとまず表面を撫でるだけのようなイメージで目を通す。そこで目に飛び込んできたところを簡単にメモし、そのあとよさそうな本をがっつり読む。

昼頃、本屋象の旅での夏目大さんとのトークイベントの告知が始まる。『会社員の哲学』は自分でイベントの企画までやってしまおうとあちこちで色々なことを試していて、自分で作った本を口実にして会いたい人に会いに行くようにしている。これはとても楽しい。本での遊び方はいくらでもありうる。

それからマルイの隣のコワーキングスペースで打ち合わせ。とても楽しかった。雑多にあれこれ話してみるなかでわくわくするようなアイデアが練られた手応えがあり、読みたい本も増えた。二時間弱くらいだったろうか。話し足りないような、はやく一人になって本を読みたいような妙な気分だ。

まっすぐ帰るつもりだったが気が変わる。家での書き物環境を万全にしたく、あとなにか無駄なお金を遣いたい気持ちがあったので銀座に出る。yogiboの膝上デスクを買う。ついでにグニグニするやつも。雨が降り出してしまった。

スーパーでの買い出しに手こずり帰宅すると案外時間がなくて慌てる。取材というか、いつかなにかの素材になるかもしれないおしゃべりの約束があり、ひとまず好き勝手に喋る。こんなのでいいんだろうか、と思いつつ話すとき、だいたいは僕にとってはわかりきったことだけが話されていて、しかし僕の既知は誰かの未知なので聞く側からすればそれで充分すぎるくらいだったりするというようなことを考える。手元ではずっと買ったばかりのグニグニをグニグニしていて、タグが邪魔だったのですぐに切り取ってしまった。

夕食は僕が作る日。鶏南蛮。タルタルソースはたっぷりつくる。舞茸の味噌汁、きのうのサラダ。

お風呂の後は鍋で煮出すアイスミルクティーをつくってもらってたいへんおいしくてにこにこする。ハイラル城に行ってみよう!

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。