睡眠アプリ「Pokémon Sleep」を入れて一ヶ月が経った。僕が寝ればそれだけカビゴンが太る。六月ごろからの猛暑ですっかり僕は傷んでおり、とにかくよく寝る。それを後ろめたく思うこともよくあったが、カビゴンのためだと思えばいくらか和らぐ。むしろもっと太らせたくなって起きれそうな時でさえ寝てしまうようになったかもしれない。今日はとうとう寝入る前から寝たことにしてiPhoneをベッドに伏せてしまった。これはこれで入眠前に画面を眺めずに済むのでいいかもしれない。ピカチュウの万歩計を毎日しゃかしゃか振って記録の上でだけ一万歩あるいていた子供の頃からやることは変わらない。
コーヒー豆を長らく切らしていて、きのうはようやく飲めると思ったら寝坊したおかげで飲み損ねた。今朝は念願のコーヒーで、うまい。二杯飲んでしまった。
今晩はなすの花山椒揚げと中華丼をつくって、どちらもとびきりの出来だったのだが両手の指の外側を火傷してしまったようでせっかくの食事中ふたつの手を片方ずつ冷やしながらめそめそする羽目になった。水風呂に浸かりながら引き続き冷やし、とうとう自分の顔や背中の体温が熱く感じられるほどになったが一向にひりつきはおさまらない。唐辛子のかぶれかとも思ってサラダ油で手を洗ったらそのままずっとフライパン臭いのがとれなくて嫌になってしまう。そんなになっても指を水につけながらずっと京極夏彦を読んでいた。そろそろ姑獲鳥が終わる。ひりつきはおさまって、洗濯を干した。フライパン臭さはずっとそのままだ。