2023.09.23

きのう不測の脱糞アンソロジーをつくりたい旨ツイートしたら、Ryota さんが『うんこ文学』という本を教えてくれて、既出だったかあ、と思っていると頭木弘樹さんから丁寧なご返信で激励いただき、嬉しい。これはつくらねばなるまい。

朝から天気が悪くてやる気がなかったので奥さんが出かけるのに合わせて家を出てデートだと錯覚する作戦で外出に成功し、本屋に行き『氷の城壁』と『セーフセックス』と『うんこ文学』を買って、図書館に行って芭蕉や私小説やベイブの本を借りて、ラーメンと餃子を食べて、帰宅すると洗濯物を干してベイブ論の準備。きょうは『子ブタ シープピッグ』を読み込むことに注力して、書くのは五千字程度。二万字書いてようやく下地が整った形。のこりの二万字は好き勝手に与太を書くたのしいご褒美のターンだ。まとまった量を書くのなら、資料を読むのも執筆時間に組み込んで、スケジュールを守るようにしていくのがいいと経験的にわかってきたので、ここは基本に立ち返りポモドーロ。「BFT」 というスマホアプリを使っていて、熊の絵柄が可愛くて、作業中はスマホを裏返しておくのだが、うっかり表にすると熊が眉を顰めて抗議してくる仕様なのだ。いい感じなのだが、根を詰めて数セットやるのなら時間の経過が見えた方が捗る気がして、であればゼンマイ式のアナログタイマーを使いたい。キッチンにあるもので試してみたがカチカチとうるさくて駄目だった。そこで二十五分をめいっぱい使って理想のアナログタイマーを探すことにして、しっかり注意散漫だった。ポメラといい、タイマーといい、ここにきて機能がそれしかないというものの価値が身に染みるようになってきた。やはり可能性というのは多ければ多いほど行為を阻害するものであろう。ひとつのことしかできないというのは、優れた道具の、いや、ここはイリイチの流儀に乗っ取ってコンヴィヴィアルな道具と言おうか、その条件であるはずだ。

夜は奥さんと串焼きを食べに出かける。瓶ビール一本。バイスサワーを頼んだらライムサワーが来た。バイスとライム、たしかに踏める。銀杏をお願いしたら皮が来た。おいしかった。シロ、月見つくねのレバー添え、銀杏を頼み直して、つくねの付け合わせのレバーが美味しかったからレバーの串も頼む。ネギタン、〆に鮭ときのこのスパゲティ。どれもしょっぱくて美味しい。あしたに備えて『ピューと吹く!ジャガー』も読まなくちゃ。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。