『進撃の巨人』のアニメを見終えた。とてもすごい作品だった。しばらくは茫然としていたい。このタイミングで観るとどうしてもガザで起こっていることと二重写しになってしまい、言語が失調する。
図書館に行って、十七冊借りていたのを六冊だけ残して、読み終えていたのは二冊だった。これでだいぶすっきりするはずだったが予約していたのが六冊あったので十一冊もってかえることになる。あれれ、計算が合わないって? そうなんだ、予約資料のうち一冊が、まったく身に覚えのない本だったのだ。僕の図書館利用者マイページがハッキングされているか、あるいは、僕の頭がどうかしているか、ふたつにひとつで、屋根裏の同居人によって身に周りの品が盗まれるのと同様に覚えのないものを増やされもするという妄想についての本を読んでいるから、じっさいのところふたつはひとつでもあり、なぜこんな本を予約したのだか心当たりもなければ借りそうな理路すら見当がつかないのでかなりの恐怖である。僕は一体なにを借りようとしていたのか。不気味だったのでその場で返してしまったが、借りてきていればページに僕だけが解読できるメッセージが残されていたかもしれない。超法規的な組織からのオファーだとか。給料と福利厚生次第だな。超法規的であるからには賃金も一般的な貨幣ではない可能性も高い。しかしであればなんなのか、どんぐりだとあまりに狐狸で組織感が希薄だし、かといってほかのもので支払いに使えそうなものとなるとなかなか思いつかない。そのあたりの詳細もあの本のなかに暗号化された状態で示されていたかもしれないとなると借りてこなかったことが惜しくなってくる。しかしこれでよかったのかもしれない。どうやらこの日記も誰かに読まれている痕跡があるし、であるならあの勧誘行為もすでにやつらに筒抜けなのだろう。やつらとはどいつらなのかは知らないが、やつらは僕が何を考えているのかもお見通しで、いつでも僕に不利な情報をみんなに吹聴して回っているが、みんなとはどこの誰のことで、悪い噂を流すだけなら頭の中を覗かなくてもてきとうに言っちゃえばいいことで、そのくらいのことはわかっていますから、僕は狂ってなどいませんし、冷蔵庫の隙間に隠れているあいつのことを早くどうにかしてください。あなたの家でもそういうことはありますか?
