2024.02.13

午前中、えいやと早起きして役所に行く。思った以上にスムーズに物事は進み、文芸誌三ページ未満の時間で全てが終わる。この週末、自分の時間が取れなかったし、これからも引越しのためのあれこれも挟まれてくる。今日は張り切ってことを進めたい。特に自分でやるほかないことごとを書き出し、タスクに分解していく。まずは頼まれ仕事の下拵えをざっと行い、これはなるべく手放しておくべきかもしれない。もう余裕がない。それから引用リストの作成だ。家にあるはずの本と、図書館にあるはずの本と、どちらにもないであろう本とを分類し、リスト化する。そのうえで棚を物色していくのだが、あるはずの本がなく、ないはずの本がある。どうなってんだ、うちの本棚は。それから文芸誌を読み進める。途中で電話がかかってきて応対したりもする。奥さんと引越しプランの相談もある。タスクが混み合っており、予定通りには進まず、うまく意思疎通ができずに苛つく。昨日失敗して激辛になってしまったタレを鍋にリメイクしようとするも辛すぎてどうにもならないので廃棄することにしたのにも気持ちがくさくさする。アドレナリンが暴走している。アドレナリンに暴走させられているというべきか。ともかく声が刺々しくデカくなる。指差しながら話さないで、プロレスラーじゃないんだから、と指摘され、全くの無自覚だったのでゾッとする。プロレスって教育に悪いんじゃないか。とりあえず続きは夕飯をつくりながら話そう。そういってどっさりのキャベツと手羽元でちゃんこ鍋をつくって、おいしく食べていたらようやく落ち着いてくる。クールダウンできる時間が必要だということで、スマホを持ち込むのを禁じてみたお風呂に入る頃にはすっかり穏やかで、ひとつひとつ、焦らずやっていくほかないのだ、しかし急ぐ必要はある、そう考えていた。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。