きのうの帰りの電車では大島弓子を読んでいた。
なんのために
ゆっくり眠ることを
ゆっくり歩くことを
ゆっくり考えることを
失ってくらすのでしょうお金のために
なんのお金のために大島弓子「クレイジー ガーデン PARTⅡ」『ロストハウス』(白泉社文庫)
ゆっくり、がいまのテーマらしい。
昨晩は稽古を挟んで帰宅するので五時間くらいのラグがあるのだが、どうしても冷蔵のケーキを持ち帰りたく、保冷バッグを買って、コンビニで氷の入ったカップまで買ってどうにか持ち帰った。それで日付の変わるころ、実はケーキがあるよと言って一緒に食べた。すっかりただの水になったコンビニの氷を訝しがった奥さんによってあっさりばれた。ちょうどお風呂に入っていたから、うっかり当日になってサプライズできるかもと思ったが、詰めが甘かった。本気で驚かせる気がないのだろう。
ソファベッドが届いて、組み立てもしてくれるし古いソファを引き取ってくれる。玄関を開け放っての作業なので、ルドンが脱走しないように一階のリビングのドアを閉め切っていた。窓から外が眺められるようにしていたら、ソファを運ぶ二人の人をじっと見ていたようで、帰り際、あ、猫、と屈強な体つきの人間が目を細めていた。やはりうちの猫はかわいいですよね。ほら、俺見て寄ってきたよ、と一人がいい、どれどれ、ともう一人が覗き込むと、あ、逃げちゃった、俺は逃げられるのか、と残念そうにしていた。
早速ソファベッドで昼寝。起きて、北千住に漢方を買いに行く。それから仕事終わりの奥さんと合流して松本でディナー。かつおのたたきが絶品。まぐろの脳天フライもふわふわで美味。稲とアガベという醸造所の米とホップの日本酒がとてもおいしかったのでまた飲みたい。検索してみたけれどウェブストアは品切れみたい。さかづきブルーイングでもういっぱい飲んでから帰る。週末には日持ちしなそうなクリームたっぷりのケーキも食べよう。