開店したてのスーパーでお茶やおにぎり、いなり寿司を買ってから電車に乗る。モノレールに乗る頃、エコバッグの中で斜めになったいなり寿司の甘じょっぱい出汁が漏れていい匂いがした。いい匂いはしてほしくないときにすると臭いのと同じだった。東京ビッグサイトの南棟はオリンピックを見越して増築されたものらしく、空港の荷受け場までの道のりを思い出す長い長い通路を歩かされてわくわくする。空港が好き。飛行機はそれほど。行き方も勝手も知らないというのが会場が変わるストレスのいちばんの理由だったけれど、来てしまえば快適で、トイレも会場内にあるし、天井も高いし、いっとき蒸し暑かったけれど空調もちゃんとしているし、通路も広いし、いい感じ。流通センターの蛍光灯が嫌いだったかも、と思う、というか、奥さんが言っていて、僕もそうだなと思った。思いの盗み。この日記に頻出する「思う」の、どれだけが奥さんを出典としているか、わからない。
配置場所は微妙で、今回いつも場違いな感じがするので評論とかではなくエッセイで出展したのだけれど、むしろこちらのほうが居心地が悪かった。周囲のブーストほとんど連帯感というか親しみをもてない、おおむねスベってる、ノリが寒い、と感じる。すぐ近くのブースはやたら群れていて感じ悪いし、客もオンラインサロンでご一緒した、などと挨拶しあっていて、偏見ではあるが、げえっと思う。同じ並びに本屋lighthouse の関口さんがいたのはよかったけれど、終盤におしゃべりした感じあちらも捗々しくはなかった模様。来てくださった人はみな好きだった。一度でも対面で買ってくれたり、イベントに来てくれた人の顔はおおむね覚えている。名前まで一致するかは覚束ないけれど。嬉しい再会がいくつもあった。シャーク鮫さんが颯爽と現れ、ビニル袋に入れられたよく冷えたペットボトルの水を差し入れてくれて、人の熱気で蒸された即売会の売り子に対して、これ以上の差し入れはない、だって冷たくて助かるし、本を扱うイベントだから結露で濡れないように袋までつけてくれていて、飲みきりサイズだから嵩張らない。どこまでも行き届いている。格好いいなあ!
撤収後はバスで築地に出て、バスだと座れて嬉しいがよく揺れて酔う。北千住の焼肉屋で打ち上げ。肉も冷麺も美味しかったが、店長がジャケット着て厨房に立っていてかなり嫌いだった。常連にだけ品切れと記載されたものも堂々と提供していて、清々しいほど感じ悪い。お酒は安いだけであまりおいしくなかったので、いつものお店で飲み直す。もうお腹いっぱいだったからつまみもそこそこに飲む。ぺろんぺろんで帰宅して録音と配信。予約投稿で日付の変わる二分後に設定をして、この二分をわざわざ待つ意味とは、とも考える。
