2025.09.24

mixi2 とBluesky のタイムラインをだらだら見る頻度が上がっており、具合が悪くなってくる。ひとは文字を見ると自分に話しかけられていると錯覚しやすい傾向があり、いちど立ち止まって「別に自分の話はしていないな」と相対化したうえで、書かれていることを書かれているままに読むというのはたぶん訓練がいる。これは目の前でひととおしゃべりしている時もそうで、対面で話しかけられているからといって相手の話は相手の話であって自分の話ではないので、「これは自分とは関係がないな」とまずそのまま受け取ることが望ましいのだけれど、どうにもつい言い訳や抗議や指図なんかにズレがちだ。短文投稿というのはより話しかけられているという錯覚や、自分の話として受容する誤謬の可能性が高まる形式である。あらゆる話題は、誰もお前の話をしてねえよ、という方向へ延び広がっていき、けっきょく何の話でもなくなる。日記を書く気力がないとき、とりあえず短文を人目のつくところに連投することでどのくらい読まれうるものなのかを試してみることで刺激を受け取り、それで書き出せるということがあるけれど、そのたび、お前の話はしてねえよ、と小さく苛立つようなところもあり、あまり健康的ではない。

階段と玄関の掃き掃除、猫砂の総入れ替え、カーペットの掃除機がけ、洗濯。キッチン周りの棚板の清掃と、冷蔵庫の上のこびりついた汚れの拭きあげ。とくに最後のものがここ最近たまに感知される臭いの原因だったようで、ずいぶん清潔になった。奥さんが買っておいてくれた鯛のあらで出汁を取る。塩で洗って水を出した後、オーブンでこんがり焼いてから昆布を戻した水から煮る。今晩はスープだけとり、ささみとレタスのさっと煮をメインで食べる。涼しくなってきたので毎日図書室に敷き直していた布団を寝室に戻す。もうクーラーがなくても大丈夫だ。ルドンはヒトがいなくなって文句を言うかと思いきや、あっさりと単独で寝てる。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。