2025.09.25

寝坊。さいきんは気がついたら一時を過ぎていて、夜ふかしの傾向にあった。午前中は『ヒップホップ・レザレクション』と『ブラック・マシン・ミュージック』をちゃんぽん。ディスコミュージックを聴いていた。

現在の陰謀論、日記やエッセイ、筋トレなどは、ここでディスコ・ブームとして語られているものとずいぶん似ている。「私」の快楽主義。昨日の鯛出汁のあらを取り出し、箸で骨や鱗をちくちく除いていく。炊飯器へのセットは奥さんにお願いする。ディスコとヒップホップは同じDJカルチャーを根幹としており、その黎明期の発展はパラレルであり、連動していた。それが二〇〇一年時点では変容している。

本を読みながら上野に出て、カンノさんと昼から飲む。待ち合わせ場所で合流した途端から喋り出し、アメ横のカドクラで立ち飲み、ひつじあいすでクラフトビール、不忍池で缶ビールと五時間しゃべりどおしで愉快だった。もっと話したい。いまとなってはすぐに「正史」に辿り着けてしまうが、もともとテレビやラジオやブックオフやツタヤで偶発的に出会うものたちの経路というのは、人それぞれけっこう間違っていて、その間違いっぷりが面白い。このあたりは無限に話していられそう。ふと内なるミサンドリーについて話題が及ぶ時間があり、その場では『チンチンデビルを追え!』をおすすめするくらいしかできなかったが、もうちょっとしっかり話せればよかったかもしれない。昼から飲んで、夕飯までに帰るというのはかなりいいなと思う。いただいたZINE を読みながら電車に乗るとあっという間だった。酔っ払っていると移動時間がなくなるのは不思議だ。

帰りしなに料理酒と牛乳と鶏肉を買う。舞茸と鶏肉のスープをつくり、鯛の炊き込みご飯と食べる。炊飯器を開けたそばからいい香り。とてもうまい。

寝る前はこの前あずまさんの家で話題に出ていた『太陽を盗んだ男』を観る。変な映画だった。明らかに過剰。そのくせなんか雑であちこちチグハグ。しかしだからこその迫力。こういうアンバランスさからしか出てこない面白さというのがある。Wikipediaの撮影秘話がひどすぎて、二人で段落ごとに読んではひーひー笑う。おかげでまた一時。

柿内正午(かきない・しょうご)会社員・文筆。楽しい読み書き。著書にプルーストを毎日読んで毎日書いた日記を本にした『プルーストを読む生活』、いち会社員としての平凡な思索をまとめた『会社員の哲学』など。Podcast「ポイエティークRADIO」も毎週月曜配信中。