朝食を食べながら『瑠璃の宝石』。いいアニメだったな。画面が贅沢だし、ずっと学びの楽しさに繰り返し気がついていく。横で見ていた奥さんは、この主人公はずっと同じことに感動して、同じような決心をしていないか、と呆れていたけれど、学び、わくわくし、また学びたくなるというプロセスは、ある種いつまでも同じようにわくわくし続ける営為であるのだからそれでいいのだ。午前中は書きもの。目次案をかため、一章を五千から七千字くらいをめどに作っていく。全部で十二章くらいだから、一章を二日くらいかけて書いていけば一ヶ月で仕上がる。毎日は書かないだろうけれど、年内にはできるだろうという手応えがある。やる気が続けばだけれど。
お昼にスーパーで刺身を買って丼にして食べる。『新選組!』がU-NEXTのポイントで見られるようになったので、一話から始める。当時は二話くらいで飽きてしまって、面白くなるまで我慢できなかった。いまだったら一気見できるから、なんとかなるかもしれない。みなすごく若い。演出も古臭く、それがかえって郷愁のような味わいになっている。それから「ゼーロンの背中」で知った『血槍富士』を見る。べたっと平面性を強調する横移動で始まり、書き割りの富士のように薄っぺらな武士の虚しさが変奏されていく。代々受け継がれてきた地位も名誉も宝もすべてニセモノであるという空疎さと、庶民の苦境を理想化してまなざしてしまう傲慢さの同居。武士はつねに履かされた下駄で誰かの足を踏んでおり、槍の柄が隣の母娘を小突いていてもそのことに気がつきもしない。牧歌的なリズムの底に、ずっと嫌な感じがあり、その、何が厭とはすぐさま名指せない感じ、表面上は柔和で優しい振る舞いであるからこそ憎み切れないありさまが、非常にリアルだった。ここで描かれる男性性に限らず、わかりやすく一面的に否定できるものでも、肯定できるものでもないものしか人間は持たない。なんとも割り切れず、それでいて書き割りのように明快で娯楽作である。すごい。
『ラヴクラフト・カントリー』の七話と八話。しまった、これはこのまま最終回まで一気に見たいやつだった。一話完結ものだったから油断していた。ここにきてすべてが次回に持ち越される展開。夕食は豚汁と茄子の煮物。食後はゲームがしたくてあれこれ物色し、けっきょく決め手に欠けて「WINGSPAN」でひと勝負。
