きのう本屋B&Bで買った本。『Θの散歩』、『カフェゴトーの記録』、ポプラ社から出た青木さんの新しい共著。イベント中、隣の棚にあって目についた『〈ニグロ芸術〉の思想文化史』がかなり気になり、ついトーク中にすこし立ち読みもしたのだが、東京大学出版会価格で、そもそもリュックに空きがなくて見送った。昨日の帰り道で『Θの散歩』を読み始め、きょうも読んでいたが、ちびちびやりたい小説だと思うので一ヶ月くらいかけたいところ。『カフェゴトーの記録』は奥さんへのプレゼントなので、奥さんがきょうは持って出かけた。昼食をいっしょに外食して、奥さんは観劇に出かけていく。お腹いっぱいうどんを食べたのでなにも寄り道する気がおこらずまっすぐ家に帰り、『機動警察パトレイバー』を読み耽る。きょうは十巻くらいから十八巻まで。自分の生まれ年くらいの漫画で、外国人労働者の問題についてすでにクリティカルかつエンターテイメントなエピソードを完成させていた。めっぽう面白い。『白暮のクロニクル』もそうだけれど、警察という国家権力の側にカメラを据えつつ、とにかく組織人のままならなさと矜持とをどちらも描き切る剛腕に見惚れてしまう。後藤さんが好き。腐る部下に一晩つきあってやって、泥酔してようやく弱音を吐露して翌日からすっきりしている様子をみた同僚に何かしたのかと問われての応えがいい。
おれが? なにをしてやれるっていうの? 若者は自分の力で立ち上がらなくちゃあ。
ゆうきまさみ『機動警察パトレイバー』15巻(小学館)
後藤さんみたいなおじさんになりたい。どこの巻だか見つけられないが、過酷な夜勤の最中に同僚からタフだないつ寝てるんだと問いかけられて、「普段」と応えているのが好きだった。あんなに働き者にはなりたくないが、平時は遊んでいて、必要な時にふんばるというメリハリのつけかたには、理想の勤勉さみたいなものを感じる。
Ryotaさんに教えてもらった『ピンクカット 太く愛して深く愛して』を見る。爽やかなピンク映画だった。両親を亡くして単身床屋を切り盛りするヒロインと、就活がさっぱりうまくいかない男とが夜の陸橋を歩きながら、眼下で光線を棚引かせながら走り去っていく車の群れをみて、気持ち良さそう、僕たちだけが止まっているね、と笑い合うシーンの青さたるや。破り捨てられた紙が頭上に放られるとあきらかに八倍くらいの質量になって紙吹雪みたいに落下してくるケレン味も楽しいし、ラストで床屋にみっしり詰まった人物みんなでダンスするので最高の娯楽作だった。それからきのうもらえるかと思ったらもう送ってしまったというので待っていて、じっさいきょうのうちに届いた『季刊日記』をぱらぱらやり、これもきょう届いた『フィクションと日記帳――私らは何を書き、読み、引き継いでいるのか?』の冒頭二稿を読んで、それから出荷準備をわたわたやっているうちに奥さんが帰ってきた。明日早いのでいろいろ焦るのだが、けっきょく日記も書いているし、これからお風呂だし、寝るのは一時を過ぎる。ばかみたいだと気分がくさくさするが、くさくさしても仕方がないのでいっそぜんぶやってやる、と開き直ってお風呂の中で紅茶を飲んじゃうもんね。ザマーミロ!(って表現、最近みかけませんね。日活ロマンポルノを見ているからか、どうもこういう昭和な表現に可愛げを見出してしまうところがある)。
