親類の集まりのために神奈川まで移動する日。午前中に家を出て、十四時ぴったりに到着。二時間の飲み放題つきコースで今回はこの世ニューカマーの赤子がいる。愚図りもしないで不思議そうに大勢の人間を見渡しており、いちばん賢そうだった。加齢と共に人は愚かになるのだろう。お正月の集まりに対応してくれるお店というのはそれだけでありがたいけれど、配膳やお酒の質など、うーんとなるところもあり、この二時間の会食のために往復五時間の移動をしたのか、という気分にはなる。昨年の日記を読み返したら「往復五時間かけて、二時間の会食に参加した。」とそのまま書いていた。やっぱりそう思うよね。まあ、おいしいものを食べにいくとかそういうことではなく、儀礼なのでいいっちゃいいし、いまだ孫として財布をひらきもしないのだから文句は言えない。でも五時間かあ……とは感じる。
去年は電車では『哲学史入門』を読み、帰宅してから『復讐 消えない傷痕』を見たらしい。今回の道中には書評のための本を持って行ったのだけれどやる気が出ず、帰り道は雹が降り出す気圧でふたりで気絶するように眠ってしまった。帰ってからは「The Case of the Golden Idol」にがっつり取り組む。ふたりでやいやい推理しながら遊べるのでとてもいい。けっきょくお腹が空いて、おせちとお蕎麦。
寝る時、ルドンが胸の上に乗ってきて、リラックスして溶けているようなフォルムになる。きょうみたInstagramのリールで人の上で熟睡するのはその人を舐めているサイン!というのが流れてきていた。なんであれ、安心し切って身を任せてくれるのはとても光栄だよ、と思いながら抱いて眠る。猫は熟睡すると夢を見てピクッと体を跳ねさせるので、夜中に何度も目が覚めた。
