2023.07.22
家を出て、いつものコンビニの四つ辻、四つの信号機の麓にそれぞれ警備員の制服を着た老人たちがいて、胸元のトランシーバーからすこし弾んだような通信チェックの声が漏れている。なんだ、と思う。駅から吐き出される浴衣の群れを見て、…
家を出て、いつものコンビニの四つ辻、四つの信号機の麓にそれぞれ警備員の制服を着た老人たちがいて、胸元のトランシーバーからすこし弾んだような通信チェックの声が漏れている。なんだ、と思う。駅から吐き出される浴衣の群れを見て、…
行きの電車に乗り込むとすぐさま本屋lighthouseのアフィリエイトページからKindleのページに飛んで『ハンチバック』を買う。行き帰りの電車で読み終える。多くの小説は、そこにどれだけの技巧があろうがさらっと読めてし…
宮崎駿の新作を観る。平日の朝だからほどほどに空いている。年寄りが多い。みな楽しみな様子で、いい。上映後もふたりの年寄りが華やいだ声で、よかったわねえ、と声をかけ、もう一方は差し出された手を両手で包むようなようすで、ええそ…
よく歩く。楽しみにしていた洋服を受け取って、ダイソーをはしごした。クーラーも苦手だからずっと室内にいるよりも、外で汗みどろになっていたほうが具合はよかったりする。頭はバカになるが。ダイソーではあれこれと先走り買ったその場…
寝坊してなお眠く、午後までベッドでぐずぐずしていた。日が昇るにつ入れ室内の温度もぐんぐん上がり、さすがに寝苦しくなってきたのでしぶしぶ起きたが、また寝た。夜ねれなくなるよ、と呆れたような諦めたような声で注意してもらえるう…
四時ごろ熱に浮かされて目が覚め、そのまま苦しんでいるうちにカーテン越しに白んでいく空を察知し絶望する、そのようなことはなかった。目が覚めた途端に喉の痛みを自覚し、水を飲もうと立ち上がると目眩がして体温の異様な高さに気がつ…
日中はわりあいケロッとしているのだが、二、三時間動き回るとすこし疲れたなとついつい横になってしまう。寝て起きると悪化するので寝たくないのだが寝てしまうのだから仕方がない。この、もう大丈夫かな、と期待して、やっぱりダメだっ…
うんち出た! 発熱からの二日間ずっと便秘で、僕は便秘など発生からほとんど体験してこなかったので──下痢はある──たいへんつらくて、これが出たらもうすべてが恢復に向かうのだと思い込んでいたから、昨晩もお腹を温めたり最善を尽…
一日中寝ていたが、感覚が発熱時特有のもので、からだが五つくらいの直方体のイメージに分散しており、これらをうまく一セクションごとに寝かしつけていくようにしないとうまく眠れない。奥さんが発症した時に買っておいたゼリータイプの…
目が覚めて喉の痛みに嫌な予感がした。のど飴をばかすか舐める。午前のうちに買い出しを済ませてしまって、あとは身を労るように、ソファに身を横たえて本を読んでいた。『異常論文』をいくつかと、『ディディの傘』の二本目の短編。それ…